第2回日本語学校合同スピーチ大会 来賓代表挨拶 橋本弘行(NTTコミュニケーションズ株式会社営業推進部本部長)
来賓代表挨拶 橋本弘行(NTTコミュニケーションズ株式会社営業推進部本部長)
 

来賓代表挨拶 橋本弘行(NTTコミュニケーションズ株式会社営業推進部本部長)

NTTコミニュケーションズの橋本と申します。スピーチ大会も第2回目ですね。事務局の方ご苦労様でした。また去年と同様いい大会になればと思っております。
私は日本語の先生でもなく、教育業界も全然わからない立場なんですけど、ビジネス業界にいる立場からいたしますと、昨年末あたりから今も引き続いて話題になっていることを二つ今日お話をするにあたってちょっと考えました。


ず一点は、皆さんご存知のようにライブドアの経営者が逮捕されたということですね。あれはべつに法律がどうのこうのとか、経営上どうのこうのというのではなく、私どものビジネスサイドにいる見方からすると、 日本のビジネスの価値観からあまりにも離れたやり方であの会社の見かけ上の繁栄があった、それを多くの国民が違和感を持っていた、それは風説の流布とか粉飾決算疑惑とかじゃないはずなんですけど、 その社会心理的な状況を、東京地方検察庁というところが代表してそういうふうにしたということです。つまり日本人の我々が多く思っていたこと、つまりちょっと行き過ぎなんじゃないかということ、 お金だけじゃないんだな、なにしろお金だけが目的で生きてたり、ビジネスをしてたり、という訳じゃ決してないんだよということを、私どもも非常に足元を見させられることだ ったと思います。もちろん我々ビジネス業界にいると、お金というのは結果としてはついてきますけど、それは一つの会社が大きくなることが目的じゃなくて、私どもからみるとお客様、つまり国民の方がそれによってハッピーになり、 それで対価としての会社の価値が認められることによって、会社の収益があがる―とこの原点を考えさせられたということです。 つまり、社会の価値観というのはそう大きく変化するものではなく、 あまりにもどっちかにずれてしまうと、ある程度社会の安全弁が働き、社会心理を代表して東京地方検察庁が動いた、というところだと思います。


れからもう一点、別の見方なんですけども、『国家の品格』いう本がベストセラーになりました。これは日本のユニークさと特殊性、なにしろいいところをもっと見つめようということで。 昨今とくに社会経済システムがアメリカに寄ってしまっていた部分が、多々あると思うんですね。で、それを我々がずっと長い間もっていた伝統、我々の世界でいうと例えば年功序列とか 終身雇用とかいうことを一概に否定するのはいかがなものかという一つのアンチテーゼなんですけども、それを書いている人がお茶の水大学の数学の先生なんです。 数学の先生であり、かつアメリカ、イギリスに留学し、教鞭までとっている方です。こういう方でしたら、アメリカとなるだろうと我々思っている訳ですけども、実は日本のユニーク性、 ないしはユニークというのは別に突然現れてきたわけじゃなく、長い歴史があってきた、 という主張です。そういう意味では儒教、 日本語で言うとこれはちょっと誤解があるんでしょうけど、武士道とか、要するにお天道様が見ているとか弱い者をいじめちゃだめだとか法律に書か ない、書く以前の話のところをあえて見定めているわけですね。
つまり、法律では禁止されてないからやってもいいという価値観に対し真っ向からそれは違うだろうということを言っている訳です。で、この方はアメリカに長く住んでいた。 さきほど鈴木実行委員長がおっしゃいましたように一種の社会にいればいるほど、異なった社会にいればいるほど、自分が育った価値観の世界を、より意識するということなんだと思います。

我々がやっているテクノロジーの世界はすごい進歩していきます。見かけ上ね。携帯電話なんかも5年前なんかはほとんど持っている人がいなかったと、そういう業界にいるわけです。 ですから会社の形態も変え、雇用形態も変えというふうにいくかと思うと必ずしもそこまではスピードが違う。しかし、ある程度は動かなきゃならないけども、そんなに我々が先祖から 受け継いできた価値観っていうのは、そう急激に変わるものではない。しかし、ある程度は変わってく、その微妙なさじ加減のところがどこだろうってことだと思うんです。


れは別に、犯罪を起こして実験をしてとかは無理なんで、それを抑制する力というのは、結局さきほど鈴木先生がおっしゃったことにつきると思いますが、私これに同感なんですけれども、 自分の価値観の場所から、他の価値観のところ、自国から他国へ自分を置いてみてその中で、その中で違和感ないしはギャップを感じれば、ますますそこで祖国愛、自分の国の良さ、ないしは悪さもあるかもしれません。 それを強力に意識するので、そのためにはやっぱり観光旅行でいくのはダメであって、おいしいものを食べたり、いいところを見るのでは、全然価値観の差異を認識することにはなりませんので、 やっぱりしゃべることによってコミュニケーションがどんどん上手くなって、よりその微妙な差っていうのがわかり、自国のことないしは自分達の国っていうのも相対的に見える。 したがってあまりにも左にゆれたり右にゆれたりという暴走がなくなる、そのチェックの目もつけられると、これが国家でも企業でも今21世紀前半ですとこれが一番の安全弁かなと思います。 国際条約で決めるとかそういう話じゃ絶対なりませんからね。いずれはたぶん国家というのはずいぶん変質するんでしょうけど、まだまだ日本人は、今日のオリンピックで金メダルとったことは理屈抜きで素直に喜ぶというところもあるわけでして。 昔ながらのスラーッとした価値観が徐々にどう動いているか、それを引っ張っていく先導者になっていただければと、これが企業としてのお願いというかそういう世界になればいいなと、 これを目的に我々も企業活動をやってるというわけです。

20人の方、もちろん日本語のしゃべりかたもあるでしょうけども、やっぱり自分自身が体験してつかみとった一つの結論ないしは一つの仮説、 これを皆さんと共有してそれについて皆さん自身もどう思うか、これが私的には一番大きいんじゃないかと思います。 20人の方、ぜひがんばってください。 オリンピックのフィギアに負けないような熱演を期待しております。本日はどうもおめでとうございます。

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