それからもう一点、別の見方なんですけども、『国家の品格』いう本がベストセラーになりました。これは日本のユニークさと特殊性、なにしろいいところをもっと見つめようということで。
昨今とくに社会経済システムがアメリカに寄ってしまっていた部分が、多々あると思うんですね。で、それを我々がずっと長い間もっていた伝統、我々の世界でいうと例えば年功序列とか
終身雇用とかいうことを一概に否定するのはいかがなものかという一つのアンチテーゼなんですけども、それを書いている人がお茶の水大学の数学の先生なんです。
数学の先生であり、かつアメリカ、イギリスに留学し、教鞭までとっている方です。こういう方でしたら、アメリカとなるだろうと我々思っている訳ですけども、実は日本のユニーク性、
ないしはユニークというのは別に突然現れてきたわけじゃなく、長い歴史があってきた、
という主張です。そういう意味では儒教、
日本語で言うとこれはちょっと誤解があるんでしょうけど、武士道とか、要するにお天道様が見ているとか弱い者をいじめちゃだめだとか法律に書か
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ない、書く以前の話のところをあえて見定めているわけですね。 つまり、法律では禁止されてないからやってもいいという価値観に対し真っ向からそれは違うだろうということを言っている訳です。で、この方はアメリカに長く住んでいた。
さきほど鈴木実行委員長がおっしゃいましたように一種の社会にいればいるほど、異なった社会にいればいるほど、自分が育った価値観の世界を、より意識するということなんだと思います。
我々がやっているテクノロジーの世界はすごい進歩していきます。見かけ上ね。携帯電話なんかも5年前なんかはほとんど持っている人がいなかったと、そういう業界にいるわけです。
ですから会社の形態も変え、雇用形態も変えというふうにいくかと思うと必ずしもそこまではスピードが違う。しかし、ある程度は動かなきゃならないけども、そんなに我々が先祖から
受け継いできた価値観っていうのは、そう急激に変わるものではない。しかし、ある程度は変わってく、その微妙なさじ加減のところがどこだろうってことだと思うんです。
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